【Story】#32 お見送りの話。

おはようございます!PlantBasedCafe PEACH(https://twitter.com/cafepeach)です!

2011年7月。

オープンして間もなくの頃。

あるお客様が来店されます。

歳は50代後半くらいの陽気なおじさま。

カウンターに座られ、テンション高く話しかけられました。

話を聞くと、うちのお店がこのテナントに入る前に営業していたお店の常連様でした。

新しいお店が入っていたので、来てみたとのこと。

本当に会話の感じは、陽気で内容は”下ネタ”が多かったです笑

明るい下ネタを話しながら、手に持っているのは”リスクマネージメント”の本。

只者ではないと感じていました。

そのお客様とお話をしている時、ふいに別のお客様が帰られました。

僕はカウンター越しに「ありがとうございます」と。

すると”陽気なおじさま”が「君、見送りはしているか?」と聞かれました。

正直、カウンター越しでしかしていませんでした。

・・・・

ちなみにうちのお店の隣は”超高級”な炭火焼のお店。

そのお店はお客様のお見送りにホールとキッチンのスタッフさんが一緒に出て、4人くらいで姿が見えなくなるまでお見送りをしていました。

「うちはそんなお店じゃない」

価格もリーズナブルで気軽なお店。そこまでする必要はない。

恥ずかしいけど、当時の僕はそんな風に考えていました。

でももちろん適当によそ見しながら「ありがとうございます」と言っている訳ではないですよ。

ちゃんと帰られるお客様を見て、です。

・・・・

「(お見送りを)していません」と答えました。

「した方がいい。どこまでお見送りをすると思う?」

一瞬、頭の中で(2階の入り口のドアの外までかな?)

「入口まで?違う、外に出て1階の下まで見送るんだ!」

さらにおじさまが通う家の近所の居酒屋さんの話をしてくれました。

その焼き鳥屋さんの店主さんは、お客様が帰えられる時に外まで見送りに来てくれるそうです。

やきとりを焼いている途中でも、どんなにお店が忙しくても、必ず外までお見送りに。

お見送りをしている間に、焼いてる途中のやきとりの櫛は燃えて折れてしまいます。

もう商品にはなりません。やきとり1本の利益率なんて、ほんの少しです。その積み重ねなのに。

そして他のお客様も待たせちゃいます。

でもお客様はそんな状況も全部把握しているそうです。やきとりが使えモノにならなくなってるのも。

それでも見送りに来てくれる。だからまたこのお店に行こうって。

「だまされたと思って1週間続けてごらん。それを今度は3週間続ける。1ヶ月、3カ月続けてごらん。結果が出るから」

ちょうどまた別のお客様が帰られようとしてました。

「お見送りしてきます!」と伝え、すぐに僕はカウンターを出て入口のドアを開けて、お客様を階段の下まで降りてお見送りをしました。

そして上がって2階に戻ってくるとおじさまが

「戻ってくるのが早い!!ちゃんと見送れ!!見えなくなるまで見送らなくていいから、せめて少し向こうの方まで行くまでは見送りなさい。」

(うっ!)

「もしお前がな、お店に食べに行った時、可愛い女の子が見送ってくれて。振り向いた時にニコッとされたらもう1回行こうって思うだろ」

(確かに・・)

「そうですね」

言い返せないほど説得力がありました。

そして「また来るわ」とそのお客様が帰られていきました。

僕はお見送りに出て、後ろ姿が見えなくなるまで見送りました。

すぐさま、他のスタッフたちにもこの「階段の下まで見送る」を徹底するように伝えました。

それからしばらくして、あの陽気なおじさまが再び来店されます。

「あれ、続けてますよ。下までお見送りするの!」

って伝えると

「僕、君気に入ったわ。通うわ」

陽気なおじさまのAさん。

それから本当に僕がお店を閉店する2019年までずっと通い続けてくれました。

たくさんのアドバイスをいただき、仕事のつながりの方もたくさん連れてきてくださいました。

お土産にお寿司をいただいたり、自作の焼肉のタレ、ビーフジャーキーなどなど・・たくさんのものをいただきました。

さらには家族の食事にまぜてもらったりも。

続く。

本日もあなたにとって素敵な1日でありますように。

ではではーーーーーー

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