【Story】#33 失敗談・スタッフ教育。

おはようございます!PlantBasedCafe PEACH(https://twitter.com/cafepeach)です!

今日は2011年7月のオープンから僕がしくじり続けた”スタッフ教育”についてのお話をします。

お店が始まってから激動の日々を過ごしていました。

お店を始める際、僕の中でスタッフの在り方を決めていました。

お店においてスタッフの存在は、本当に大事です。

特にうちのお店は77席。

2階、3階とフロアが分かれていることもあり、1人では絶対に運営できないキャパです。

接客も自分の目が行き届きにくい場面というのが出てきます。

そこはスタッフを信頼し、任せるしかありません。

僕が飲食店をオープンするまでに、飲食店で働く楽しみや喜び感じてきました。

それをうちのお店を通して、スタッフたちにも感じてもらいたいと考えていました。

「PEACHで働いて良かった」と。

心から想ってもらいたい、と。

僕は修業時代、なかなか厳しくも愛情を育てていただきました。

数店舗を転々としてきて、中にはとても理不尽な扱いをされることも。

なので、うちのお店のスタッフには伸び伸びと働けるように「ゆる~く」育てると決めていました。

給料も安い時給、安い月給でボロボロになるまで働いてる人を見ていたので・・社員の給料も最低でも20万は渡すことに。

・・・・

オープンから1週間が経過した頃。

僕は人の育成の厳しさを早くも体験しました。

僕が修業時代、仕事を覚える時は、先輩のやり方を盗み見たり、積極的に質問したりしていました。

作ったことがないメニューの注文が入ったら「これの作り方を教えて!」とお願いして教えてもらいます。

教えてもらった後にそのメニューの注文が入ると、「僕、作ってみてもいいですか?」とチャレンジ。

味を確認してもらってお客様に出す。

そうやって自分から仕事を覚えていきました。

みんな同じだと思っていました。

自発的にやらないにしろ「見て覚えるとか自分から聞いて仕事を覚える」ってことさえ教えてしまえば、スタッフのみんなも同じように仕事を覚えてくれると信じていました。

実際は・・違いました(;’∀’)

僕が注文に追われバタバタしている時、僕の意図としては作ってるところを見て覚えてほしい。

現実は・・そこには目もくれず、スタッフ同士でおしゃべり・・。

そして僕はあるものを見つけてしまいます。

忙しい時にスムーズに料理を提供するために、予め器に盛り付けしてラップをして事前準備を。

そのラップが冷蔵庫に入っている間に剥がれて、中の料理がカッピカピになっている所を見つけてしまったんです。

(もしかしてこれがそのままお客様のところに出てしまってるのか・・・・・)

(スタッフに伸び伸びと働いてもらうことはいいけど、迷惑をかけてしまうのはお客様じゃないのか)

その時に僕の頭の中の糸がぷつっと切れました。

そこから僕の”しくじり”が始まります。

めちゃくちゃ厳しい鬼軍曹になりました。

今、思い返すと”度が過ぎていたな”と感じるくらいの。

“スタッフはミスをする”を前提に厳しく目を光らせ、ミスを見つけるとすぐさま注意。

“叱る”ではなく”怒る”でした。

たまにラーメン屋の店主がお客様に聞こえる感じでスタッフを怒鳴ってて店の雰囲気が悪い・・なんてありますよね。

あれをやってました・・。

全てはお客様のことを考えて。

その結果、僕がお店の雰囲気を悪くしていました。

それに気が付くまで3年かかりました。

気付いてからも直すのはなかなか難しいです。

スタッフもどんどんやめていきましたね。

社員2人に同時に退職届を出されたこともあります笑

僕がお店をオープンさせた2011年頃は、求人を出せば割と人が集まりました。

それがだんだんと集まりにくくなってきます。

うちのお店だけでなく、世の中全体で求人が集まりにくい時代になって来ます。

特に飲食店は人気がなく、厳しいものでした。

“人財”という言葉があります。

人”材”ではなく人”財”です。

仕事のできる人間、それを人財というと思っていました。

そして雇われて働いていた頃は、「自分は人財になりたい」と思って一生懸命働いていました。

でもこの頃に気づいたんです。

人財は能力ではなく、人がいてくれること自体が宝物なのだと。

それに気づくまでさらに3年かかりました。

僕は28歳の時に飲食店で独立するまで、ずっとフリーターをしていました。

役割で言うと1番下です。ずっと。

会社内での人付き合いやスタッフ教育も、独立して初めてのことばかりです。

独立してからが勉強することの連続でしたね。

今も勉強中です(;’∀’)

僕を嫌いになってやめていったスタッフはたくさんいます。

それでも中には戻ってきてくれるスタッフも。

僕は怒って来ましたが、嫌いだからいじめていたわけではありません。

その人に成長してもらいたいから。もっと良くなってもらいたいから。

それを理解してくれたスタッフは帰って来てくれました。

今ではあの当時よりもめちゃくちゃ仲良くなりました。

僕が最初に社員として採用した子は、やめた後の働き先で接客を褒められたと。

それはうちのお店にいた時に学んだお見送りなどが評価されたって言ってくれました。

結婚して地元に帰るってなった時に、わざわざ報告をしに来てくれましたね。

本当に嬉しかったです。本当に。本当に。

いろいろと失敗もしましたが、すべてが経験です。

スタッフがやめても、足を止めることはできません。

続く。

本日もあなたにとって素敵な1日でありますように。

ではではーーーーーー

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