MENU

山地酪農について・・

おはようございます!CheeseCakeKobo PEACHです!

昨日は”牛乳ができるまで”のお話をさせていただきました。

[clink url=”https://cafe-peach.com/message003/”]

その乳製品製造工程に疑問を抱く中、知りえたのが”山地酪農”という飼育方式です。

名前の通り、山の中を牛を放牧して育てます。

最初に聞いた時は、「これはいいやん!」て思いましたね。

でも詳しく調べていくと『山地酪農』について、ちゃんと理解していなかったことに気が付きました。

まず勘違いしていたのが、『山地酪農=山で放牧する』だと思っていました。

そんな単純なものではなく、奥が深かったです。

簡単にではありますが、山地酪農についてお話していきます。

[toc]

目次

山地酪農の創始者・・

は猶原 恭爾(なおはらきょうじ)博士です。

参考サイト:田野畑山地酪農
http://yamachi.jp/blog/founder/

植物学者の方で、戦後より山地を活用した放牧酪農を提唱されていたそうです。

出身を見て驚いたのですが、岡山県の高梁市みたいですね。同郷の岡山という!

山地酪農について

広い山に牛を自由に放牧させます。

牛たちは山に生える雑草やニホンシバを食べ、山の水でのどを潤します。

好きな時に食べ、好きな時に飲み、好きな時に寝ます。

人工授精ではなく、自然交配、自然分泌。

産まれたての子牛が親元から引き離されず、たっぷりと栄養のこもった母乳を飲めます。

その余りを搾乳して、牛乳を生産します。

牛の糞が肥料となり草、シバが生え、それをまた牛が食べます。

自然の摂理に則り、自給率100%を目指した酪農の形です。

参考サイト:
なかほら牧場
https://nakahora-bokujou.jp/yamachi/
首相官邸サイト
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc_wg/hearing_s/150115siryou03_1.pdf
田野畑山地酪農
http://yamachi.jp/blog/yamachi-rakunou-milk_is_special/

日本は平地が少ないです。平地では田畑に。

生産性の低い急斜面の山地を活用することを目的に考えられたそうです。

牛が雑草を食べてくれるので、草刈の手間も省けます。林業との相性も良いです。

とても理にかなった産業だと思いました。

簡単ではありますが、これが猶原博士が提唱した本来の山地酪農の姿です。

ただ山地酪農の規定がないため、『山で放牧している=山地酪農』と呼ばれているみたいですね。

猶原博士の理念に沿って山地酪農を行っているのは、日本でもごくごくごく僅かな牧場だけです。

山地酪農の事例:岩手県なかほら牧場さん

猶原博士から学んだ中洞(なかほら)さんが、30年以上の戦いの末につくり上げた”野シバと野草の山”。

それが岩手県にある『なかほら牧場』です。

https://www.rakuten.ne.jp/gold/nakahora-bokujou/contents_index.html

すべてがウシ任せ。

本来、”効率”を考えて1年周期で人工授精を行い、定期的に搾乳をしていきます。

しかし自然交配のため、ウシのタイミングに任せます。

そして産まれてきた子牛にしっかりと母乳も飲ませてあげるために、搾乳できる乳量も限られたものになります。

また穀物で育てる乳牛と比べ、乳脂肪分も低く、1日に取れる乳量も少なくなるそうです。

それらを経て、本当に貴重な”牛乳”が出来上がります。

いつしか健康のために毎日飲む・・みたいな考え方が普及して、牛乳は”安価”で手ごろなものって認識になってしまいました。

でも本来、牛乳というのは”贅沢品”なのです。

山地酪農の牛乳は、1本あたりの価格もいいお値段します。

牛乳の価格が、一般的な生クリームくらいします。

それが本当の牛乳の価値なのではないでしょうか。

実際になかほら牧場さんの牛乳も飲んだことがあります。

味は美味しかったです。

あっさりと飲めるけど、どことなく濃厚で甘味を感じる、といった味わいです。

山地酪農に対して想うこと

賛否両論はあると思います。

乳量や乳脂肪分から見た効率面。

どうしても価格が高騰してしまう点。

乳牛故なのですが、必要なのは雌牛のみです。

種付け用の雄牛は、基本的に牧場内に1頭のみらしいです。

理由は雄牛が複数いると、ぶつかり合ってしまうからだそうです。

と、言うことは・・雄の子牛ちゃんは・・・そういうことです。

はぁ・・(*´Д`)

そこはどうにもならないかぁ~~・・。

先ほど、紹介したなかほら牧場さんでも雄の仔牛が産まれた場合、大きくなる前に「肥育農家」に売ってしまうそうです。

雄も大きくなるまで育てよう・・と試みたこともあるようですが、育てるための負担が大きくなってしまうために断念されたようです。

草で育った牛は、穀物で育てる牛と比べると肉質が劣ってしまいます。霜降りと呼ばれる牛は、運動させずしっかりと飼料で肥えさせて生産するんです。

現実問題・・そこは難しいですよね。。

ガッチガチなヴィーガンの方も、アニマルウェルフェアには否定的です。

工場式畜産よりはマシだけど、結局動物から搾取しているには変わらない・・と。

それもわかります。

ここは本当に悩むところですよね。

仮に世の中から畜産業がなくなったとして、今の家畜たちはどうなっていくのか?

野生に返すのか?

そうすると今度は農作物などを襲って、害獣として駆除されてしまうのではないか?

だとしたら、放牧されて自由に暮らせる環境の方が良いのではないか?

正解はわかりません。

これからも悩み葛藤を続けると想います。

ただ、僕の意見としては『山地酪農』は応援したいと考えます。

ちなみに、PEACHのチーズケーキはこのなかほらさんのところから牛乳を仕入れる予定です。もうお話もさせていただいています。

だからチーズケーキ1個の価格も、とととととととととんでもない金額になってしまうんです(;’∀’)

こんなの日本全国、誰もやろうとする人いませんよね。。

バカな挑戦です。

誰も買ってくれないかも知れません。

でもこの活動を通じて、畜産業の現状を伝えていきたいと考えています。

本日もあなたにとって素敵な1日でありますように。

ではではーーーーーー

———————————————————————————

岡山のチーズケーキは『CheeseCakeKobo PEACH』へ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次