2022.10.15
何とか宿を見つけ、家主さんのご厚意で家主不在の中、部屋を使わせていただいている状況です。
外に車が停まる音が聞こえ、家主が帰って来ました。
話し声が聞こえて、2人いる。もう一人は女性なので、ご夫婦かな?
階段を上がる音が。人見知りなので、緊張が走ります。
ご対面。
「ご迷惑おかけします。本当助かりました!!」
と頭を下げると
「いいよ。いいよ。お腹空いてるでしょ。ご飯食べに行きましょう」
ご飯に連れて行ってもらえることになりました。本当に親切な方です。
ご近所で集まって食事を振舞ってくださるところがあるようです。
事情もわからずとにかく着いていくことに。
家主の方と一緒におられた女性は、コスプレイヤーの方でイベントでよくこの宿を使用されているようでした。
ご近所のNさんのお宅に到着。
本当にどういったお宅なのか。何のために集まっているのか。全然何もわからない状態で。
後でわかったのは、Nさんのうちでよく集まって食事をしたり、お酒を飲んでワイワイされているようです。
Nさんはわかりやすく言うと、ご近所付き合いMAXな田舎のお母ちゃんって感じです笑
宿に泊まりに来たお客様もご一緒することも多いらしく。
またNさんのお宅に来た時は「ただいま」「おかえり」そんな感じの温かいお家です。
この日はお鍋を用意していただいてました。
しかもたまたまいただいた「松茸」、たまたま今日から「新米のご飯」を炊いていたそうです。
「あんた、運がええわ」
て言われました。宿に泊まれるだけでも運が良いのに、ご飯までいただいて、それも豪華バージョンで。ゴミ拾いのご利益がさっそく現れました。
「うちで遠慮したらいけんよ!」
お言葉に甘えて、ご飯もおかわり、鍋の野菜もたくさんいただきました。
大根葉の漬物とか、本当に美味しかったです。
・・・・
お食事もひと段落して、宿主のKさんがここに連れて来てくれた理由を話してくれました
Kさんはコンサルタントの仕事もされていて、「人」を見ているそうです。
僕とのファーストコンタクトで「最初に土下座してお礼を言ったこと」、「3つある部屋の中で氣を遣って、1番小さな部屋を使用していたこと」。この2つを見て、ここに連れて来ようと判断されたと言われました。
あの一瞬で。僕としては特に氣を遣った訳でも計算した訳でもなく、自然と出た行動なのですが。
「ちなみにここは柳生の里で、あの柳生十兵衛の生誕の地なのよ」
「氣付きました!!」
宮本武蔵のマンガ「バガボンド」を読まれている方ならわかると想いますが、伝説の剣豪・柳生石舟斎のことです。
ちなみに柳生の里には宮本武蔵が来たという記録は残ってないそうです。物語を面白くするために登場させたフィクションの可能性は高いですね。
「ここは呼ばれた人しか来ないよ。きっと呼ばれたんだよ」
「世の中には事業で成功したお金持ちの人もいれば、由緒正しい家柄で最初からお金持ちって人もいる」
「格が違う。そういうのを見て感じた方がいいんじゃないかな。もし君にここに呼ばれた理由があるとしたら、それじゃないかな?」
って急に言われました笑
「明日、家を見学されてもらいなよ」
とその由緒正しいお家を見学して来たら?と提案いただきました。
今後の活動に考え方変わると想うよ、と。
もちろんそのお家は観光地ではなく、普通の人が氣軽に見学に行けるような場所ではありません。
それこそご近所付き合いMAXのNさんが言えば、行かせてもらえるという。
自転車で岡山に帰るとしたら、見学している余裕はありません。時間はギリギリです。
ただなんとびっくりするのが、Kさんが岡山の勝央町でも地域おこしの仕事をしており、自転車は持って行ってくれるとのこと。
いろんな奇跡が重なり過ぎでしょ(;’∀’)
少し悩みましたが、そこまで言っていただいたので見学させてもらうことにしました。
また柳生石舟斎由来の「一刀石」があり、そこも見ていくことに。
旅が全く予想のつかなかった方向に向かっていきました。
続く。
ではでは!
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